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Aloha~

マウイ島は金曜の雨でムーンボウが綺麗でした。

ちょうどハレアカラへ満月ハイキングに行っていたので、山の上から見るムーンボーは格別でした。

月の出＠ハレアカラ

さて、現在マウイカウンティでは短期ホテル貸しの許されているコンドミニアムの内アパートメントゾーンにある建物は短期貸しを禁止するという法案があります。マウイ島に不動産をお持ちの方、マウイへ頻繁に来られる方、マウイ島に在住の方々は特に大きな影響がありますので、お知らせいたします。

この法案の意図としては、もともと住宅の少ないマウイ島で、ラハイナ&クラの火事もあり住民の住む家がない問題を解決するためです。バケーションレンタルを排除すれば、長期で貸し出すオーナーが増えるので、レンタルが探しやすくなるようにも思えて、一見問題が解決するかのように思えてしまいます。が、マウイ島の経済は旅行者がいるから成り立っているので、その旅行者が大幅に減るということは住民にも非常に大きな打撃があると予想されます。

〜問題点〜

・マウイに来たい旅行者は、大手ホテルを利用するしかなくなります。大手ホテルチェーンのモノポリー状態。

・この短期貸しのコンドレンタル収入には約２０％の税金がかけられていて、今話題にされているコンドミニアムのユニットからのマウイカウンティへの税金収入は約$748millionです。実は低価格住宅の基金もここから出ています。この大きな収入がなくなると、単純に消費税や固定資産税を上げなければカウンティとしては支払いができなくなります。

・現在のマウイに来る旅行者の３分の１が利用していると言われるこのアパートメントゾーンにある短期貸し（バケーションレンタル）のできるコンドミニアムの多くは海岸沿いのオーシャンフロントやゴルフ場近くなどを含むリゾート地に位置しています。景観が良かったり、ビーチアクセスなどの利便性が高いため、その分値段も高値で取引されています。（というより取引されていました。先月までは。今は動きが少ないです。）約３０ー４０年前に建てられたリゾートが大半なので管理費も高額です。弊社で計算した現在の価格で現在の住宅ローンのレートで購入した場合の支払い＆赤字にならないようにトントンの家賃は、例えばカマオレサンズ２ベッドルームユニットで$10,000/月でやっと元が取れる額です。一番安めのキヘイベイサーフのスタジオユニットでも約$4,000/月で貸さないと赤が出てしまいます。どれだけのマウイ住民がその賃料を払いたいできるでしょうか？そしてどれだけのオーナーがローンの支払いができずにフォークロージャー（銀行の抵当入り）になってしまうでしょうか。

・もともとリゾートとして建てられたユニットは収納も小さく、長期住むには不向きです。さらにユニット付属の駐車スペースが１台の場合がほとんどです。マウイ住民は車一台でやっているご家族はどれくらいいますかね。

・コストコやターゲットなどのショップ、それからレストラン、キッチンカー、カフェ、さらにはバケーションレンタルのクリーナーやプロパティマネージャーなどは利用者が激減して危機に陥ります。それぞれのビジネスにはそこで働く人たちもいますから、マウイカウンティは収入は激減したにも関わらず失業保険を払うことになります。さらに消費税を上げて賄うつもりですかね。

・不動産価格について。最初の影響として対象となるコンドミニアムの価格は降下が予想されます。（すでに不動産業界エスクローのキャンセルが続出となっています。）　理由はやはり管理費/保険料が高いのと月々の支払いが多い割には収入は激減するわけですから、買う人はいなくなりますよね。もともとローカルが自宅として買いたいような物件かどうかは先ほど書きましたので、車一台でやっていて荷物も少なく高い管理費を払いたい人に限られます。となると、価格が安くなりますます。バケーションホームとしてだけに利用する空き家が増えるかもしれません。

もっと他に解決法があるように思います。

カウンティの規則で人が住んではいけないとされている人が住むために建てられた建物に人が住む事を許可したり、一軒家でキッチンを複数作って２世帯住宅仕様にする事を許可したり。

色々書きましたが、ご意見のある方はハワイ時間６月２４日月曜日正午までにメールにて声を届けることができます。

planning@mauicounty.gov

https://drive.google.com/file/d/1yN02RfYaJCjMQiW3vfyApFx7HoRM1iel/view